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子育て・療育 日常

『イライラしないママになれる本』怒りたくはない、けど怒ってしまう。子育てに悩んだら読んでほしい一冊

子育て本を探していまして、いいのが見つかったのでご紹介します。

「アドラー心理学」を用いた子育て本です。

 

アドラー心理学はここ数年の流行ですね。

 

アドラー心理学とはすごく端的に言いますと「全部自分の気持ち次第」←かなり言い方が悪いですし、もっと複雑高度な話ですが、まぁこんな感じです。

 

アドラー心理学の自己啓発本『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』はドラマ化もされた135万部のベストセラーです。一度読んでみると、嫌な現状がそんなに嫌じゃなくなるかもしれません。

 

アドラー心理学では、「ついカッとなって怒った」という感情論を否定します。「お茶をこぼした子どもを自分に屈服させる目的で怒鳴っている」という目的論の視点から「怒り」をとらえます。

同じお茶をこぼしたのがお客さんだったら絶対に同じ怒り方はしないので、「カッとなって怒ったのではなく、論理的に相手を選んで怒っている」という理屈です。なるほど。

 

発達障害を持つ子(特に多動の子)は定型発達の子よりも注意される回数が圧倒的に多いです。ですので、出来るだけ怒らず、ほめてあげるよう療育で指導を受けます。

 

でもお母さんも人間です。どうしてもイライラしてしまいますし、怒ってしまう事もあります。アドラー心理学は「怒り」を現在の一般認識とは違った観点から考えるヒントをくれます。

子どもとの接し方に違和感を感じている方やどうしても子どもを怒ってしまうなどの悩みを持っている人に読んでほしい一冊です。

 

『イライラしないママになれる本 子育てがラクになるアドラーの教え』

アドラー心理学をもちいた子育て本です。

怒りの本質や感情のコントロール、子どもとの有効な接し方などについて書かれています。

これを読んでもなお日々怒っていますが、大爆発は激減しました。

著者の野口勢津子さんは、二人の男の子をワンオペ育児で育てていたそうです。
育てにくさのある子で、旦那さんも無理解で、育児ノイローゼギリギリだったそうです。

そんな中出会ったのがアドラー心理学で、子どもとの接し方が劇的に変わったそうです。

私が読んだ中で印象に残った部分を3つ簡単にご紹介します。

 

①子育てには技術が必要

 

著者いわく、「子育ては学ぶもの」だそうです。

ハッとしました。

 

抱っこやミルクの作り方は習いましたが、子どもとの人間関係の作り方やほめ方、叱り方などは雰囲気でこなしています。

自分の親からしてもらったことをやればいい、ぐらいのノリですよね。

 

でも自分の経験則だけのノウハウでは限界があります。

 

兄弟ケンカの対処法や子育てのイライラがマックスになった時の気持ちの切り替え方など、ちょっとしたコツがあるんですって!

 

愛情や母性だけではどうしようもないことってありますものね。

 

現在は様々な学者さんや教育関係の人たちが子育てについて研究をしています。

この研究を活用しない手はないですよね。

 

自動車の運転と同じで、子育ても基礎は学ぶべきものなんです。

 

②子育ての怒りは二重構造

 

怒りの裏にある感情に目を向けるとはまさに目からうろこの考え方でした。

子育てのイライラの正体を知ることで、「怒らない」頻度を上げることができます。

 

【例】

子どもに何度「靴をそろえなさい」といってもやらない。

ついに「靴をそろえなさいって言ってるでしょう!!」とキレる。

類似のことは子育ての様々な場面であると思います。私はパッと20個ぐらい思いつきます。

この「再三言っても靴をそろえない子どもへの怒り」は表に現れたわかりやすいのもので、実は裏にもう1つ別の感情があるのです。

 

“「うちの子なら次こそはそろえてくれるだろう」という期待を裏切られた悲しみ

“「何度も注意を無視されている」という切なさ

 

↑こんな感情が積もり積もって、「怒り」という形で外に出てくるのですね。

 

「腹が立っているんじゃなくて自分は今悲しいんだ」といったん自己分析することで
クールダウンすることができるんですね。

学校では教えてくれない感情コントロールのコツです。

 

③子どもに共感、尊敬、信頼を伝え、対等な関係性作り

 

子どものやる気を引き出す親の接し方のコツです。

勇気づけ」と本の中では紹介されています。

 

ほめる事を「よい出し(ダメ出しの逆)」として推奨しているのですが、子どもをほめるだけでは限界が来ます

小学校中学年にもなると、子どもは「おだてて僕を動かそうとしているんだね」と疑ってきます

また「ほめる」という行為は上下関係のある行為なので、思春期あたりでは「エラそうに言わないで!」と反発も生みます

そこでお母さんは子どもに「あなたがそう思うならやってみて」、「あなたならできるよ」、「本当にすごいね」と言葉と態度で共感、信頼、尊敬を示します

子どもに任せるんですね。ついつい口も手も出そうになるのはグッと我慢です。

すると子どもは、「自分なら出来る、やってみよう!」と勇気をもって自分で考えて行動する子になるそうです。

小学校入学ぐらいから念頭に置いておかなければいけない知識です。

 

まとめ

本では上記の他にも子育てに迷った時の考え方や、自分のほめ方など、アドラー心理学を用いた子育てのノウハウが書かれています。

お母さんの考え方や子どもへの接し方を変えていく事で良い方向へもっていこう、という内容です。

子どもを変えるのは難しいですが、自分なら今からでも変えていく事ができますからね。

知識は子育てにおいて大きな武器です。

1節1節は短く、200ページないぐらいの本です。著者の体験談や具体例も多いので子育てブログを読む感覚ですぐに読み終わります。

2016年発行の本なので、図書館などにあると思います。

ぜひ一度手に取ってみてください。

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