すくすく子育て×大人の保護者会合体スペシャル、後半の“大人の保護者会”は子どもの就学の話でした。
前半の“すくすく子育て”、就園、就学前の子どもたちのお話はこちら↓
5月25日放送 すくすく子育て×うわさの保護者会合体SP~ちゃんと知りたい!子どもの発達障害~を見たまとめ【前編】
小学校入学、発達障害の子どもたちはどんな道を選べるの?
小学校では大きく4つの道を選ぶことができます。
①通常学級
②通級指導教室
③特別支援学級
④特別支援学校
上記の4つです。
ひとつひとつ特徴をお話します。
※お住まいの地域によって制度が異なる場合があるので、
必ず市役所や療育センターなどで要確認してください。
①通常学級
ひとクラスMax40人。
みんなが通う普通の学級。
②通級指導教室
基本は通常学級で勉強して、必要に応じて別の教室に移動して授業を受ける。
比較的軽度の障害がある子どもが対象。
特別支援学級・特別支援学校に在籍する児童生徒は対象外。
【例】
学習障害のため計算がどうしても出来ない子が、算数の時間だけ別の教室で授業を受ける。
国語や理科などは通常学級で授業を受ける。
■メリット
・基本は通常学級にいるので、通常学級の子たちといる時間が多い。
・苦手な科目に手厚いフォローを受けられる。
■デメリット
・クラスの子の理解が得られるか。
(「なんで算数の時間だけいなくなるん?」みたいな)
学習障害のある子はこの制度を利用した方がいいですよね。
「計算が出来ない」ぐらいなら計算機を使わせてもらって授業を受ける、などの措置で通常学級で勉強できるんですけどね。日本人は例外に寛容でなかったりするからなぁ。。親としては心配ですよね((+_+))
③特別支援学級
軽度の障害のある児童・生徒を教育するために、小学校や中学校に設置される学級。
きめ細かい指導が出来るよう特別支援学級の定員は8名程度。
生徒の学年はバラバラな事が多い。
授業は基本的に小・中学校の学習指導要領にそって行うが、子どもの特性によってフレキシブルに指導内容を決めることが出来る。
基本的には通常の学級の子たちと別の教室で過ごすが、各教科や学級活動、学校行事などを一緒に行う「交流及び共同学習」がある。
【メリット】
・ほぼ一対一で丁寧に先生にみてもらえる。
・子どものペースで授業が受けられる。
【デメリット】
・「共同学習」の時間はあるが、通常学級の子とお友達になりにくい。
・担当の先生と子どもの相性があわないとキツイ。
子どもが特別支援学級に通っていたゲストママさんが、「苦手な先生がいたから、特別支援学級には行きたくなかった」と子どもに卒業してから言われた、という話をしてはりました。
え~っ!!って思ってしまいますよね^^;良かれと思って選んだのにと…!!
また、あんまり通常学級の子と会わないので、子どもが名前を覚えられず、通常学級の子も“たまに来る子”みたいな雰囲気だったそうです。
ん~、難しいですね^^;
こはるは今の感じ(現在3歳)だと特別支援学級がいいのかな、という気がします。
お友達も作ってほしいですが、少人数で密な時間を持たないと難しいので、友だちは習い事とかで作ってもらった方が堅実ですわ。
(そもそも私が友人少ない…)
④特別支援学校
要支援の子たちだけが通う学校。
ひとクラス6人までで、バリアフリーなど色々配慮が行き届いている。
どの県も数が足りていない状況。
場所も限定されるので、自宅からかなり遠い可能性もある。
重度障害の子が優先的に通うので、軽度判定の子では入れないのが現状。
どこに通うかは最終的に教育委員会が決める
療育に通う子の進学は、教育委員会の判断でどこに行くかが決まります。
学校決定の流れとしては、
①年長さんの夏~秋ぐらいに“就学相談”という面談などを受ける
②教育委員会が幼稚園(保育園)での様子を見学
③必要書類を提出し、市の判断を待つ
↑こんな感じです。
就学先の希望とその理由を正確に教育委員会に伝えられるように、年中さん頃からのじわじわ準備していかなきゃですね。
なんで教育委員会が決めんねん!って感じですが、特別支援学校などは希望者が多くて人数調整が必要な場合があるからだとか。
支援学級や通級も先生の配置人数とか学校側も色々事情があるようですね。
就学相談の体験談がLITALICO(りたりこ)発達ナビさんのHPに掲載されていました。
気になる方は参考にどうぞ。
どっちがいい??通常学級でたくさんのお友達と一緒に学ぶor子に合せた場を提供
1.子供を信じれば通常学級でも学んでいけると意
ゲストのママさんで、年長さんの息子さんに通常学級への進学を強く希望されている方がいはりました。
園での様子のVTRを見ていると、先生やお友達がすごく理解があっていいところなんですね。
遠足でなかなか興味が持てず足がすすまない息子さんの荷物をクラスの子が交代で持ち、息子さんをはげましている映像がありました。
すごい!!
情操教育と言ったら語弊があるかもですが、息子さんの存在が周りの子の“おもいやり”をはぐくみ、周りの子の思いやりが息子さんの心の成長をサポートする、理想の形ですよね。
子どもたちの力を信じれば、発達障害の子も同じ環境で過ごすことが出来る、というのが通常学級希望ママさんの意見でした。
このママさんが通常学級への進学を希望する気持ちが痛いほどわかります。
2.子どもにとって適切な環境を選ぶ方がいいという意見
でも否定的なゲストママさんの意見もありました。
小学校は勉強が始まるので、
・授業内容がわからないのにずっと席に座っているのは苦行ではないか?
・子どもの特性を見極め、適切な環境で学ぶ方が子のためでは?
という意見でした。
私もこの意見に賛同派です。
TV番組で林先生が「小学校の同級生に大人になってから会うことなんて年数回あるかないかです」って言っていましたしね。
本人に合う環境で学び、知識と自信をつけてもらう方がいい気がします。
理想は通常学級で普通に学んでほしいんですけどね~。
今の状態では無理ですわ(~_~;)
3.インクルーシブ教育という概念
「ひとりひとりのニーズにあった教育」と「みんなで一緒に学ぶ」を両立する教育概念。
1994年にスペインで開かれた世界教育会議で提唱された教育理念です。
日本では2010年に文部科学省によってインクルーシブ教育理念の方向性が示されました。
スロープやエレベーターなどの設置や先生たちへの研修会、ボランティアスタッフの配置などの取り組みがすすんでいます。
でもまだまだ始動したばかりで、「通常発達の子も特性のある子も同じ教室で学ぶ」という段階ではありません。
今後に期待です。
インクルーシブ教育の推進には、私のような発達障害の子どもを持つ親が声を上げていくことが大事なんでしょうね。
通常学級への進学を希望されているママさんは貴重な発信者ですね。
発達障害の子どもへのサポート。八王子市の取り組み
いち保護者の声が行政を動かして素晴らしい制度ができたという話が紹介されていました。
八王子市の「学校サポーター」という有償ボランティア(だいたい在校生や卒業生の保護者)制度です。
既定の研修(結構大変!)を受けた「学校サポーター」が、授業や休み時間に各教室にいて、先生たちだけではフォローしきれない勉強や子どもたちとのコミュニケーションをサポートする制度です。
もともとは発達障害をもつ子の親が、小学校での生活をスムーズに始められるように幼稚園と小学校の協力の元行った取り組みだそうです。
発達障害の子はもちろん、通常発達の子にもすごくいい影響があり、周りの地域の小学校も同様の取り組みを行い、最終的には市の制度として確立されたそうです。
「学校サポーター」の人数は毎年増えているそうです。
スゴイ制度です。
うちの市でもやって欲しい…!!
就学の相談は自治体に必ず確認を!!
特別支援学級に通っていても途中から通常学級にかえられる自治体もあれば、
無理な自治体もあるみたいです。
イケそうなら途中からでも通常学級で頑張ってもらいたいのが親心ですけどね。
教員の人数とか色々あるでしょうしね。
途中で通常学級へ移れるのか、通常学級からの変更はできるのか、学年が上がるタイミングでのでの移動なら可能なのかetc…
市役所などで必ず確認をとっておきましょう!!
そして、子どもの希望も必ず聞いておきましょう。
「どんな場所ですごしたいか」などですね。
「いっぱい人がいるところはイヤ」と言っている子に通常学級で算数とかやらせるのは可哀想ですよね。
私、算数嫌いでしたし。(←関係ない)
困った行動をする子ではなく、困っている事がある子
「あなたの事が知りたいよ」という姿勢で接すると子どもたちも心を開いてくれる、ゲストの保護者の方が言ってはりました。
ついつい頭ごなしに叱ってしまう自分には、グサリとくる言葉です。
最後に『みんなの学校』という映画が紹介されていました。
障害がある子、家庭環境が複雑な子、いろんな事情を抱えた子が
自分のペースで通える取り組みをしている学校を取り上げた映画です。
学校を脱走しようとして戻された男の子が、「どうして帰りたかった?」と聞かれて、
「お母さんに会いたかったから」と答えていたのが印象的でした。
なんか泣けます(;_:)
■まとめ
・小学校入学前に就学相談を受け、希望の進学形態を伝える。
・進学先は教育委員会が決める
・年中さんの半ば頃には就学を意識して準備を始める
・子どもの行動には「理由」がある
同じ様な悩みを持つ先輩ママさんたちの体験談が本当に参考になりました。
はやめはやめの準備と下調べ、自分から積極的に動くことが大事ですね!