発達障害をもつ子どもは耳から得る情報よりも、目で見た情報の方が処理しやすい傾向があります。もちろん個人差はあります。ていうか子どもはだいたい見た方が理解がはやいです。
目と耳と自転車のタイヤのはなし
こんにちは、はなこです。
子どもはだいたいそうなんですが、特に発達障害の子は話を「聞いて理解する」のが苦手です。
おしゃべり上手な子でも、聞く力は話す能力の半分ぐらいだったりします。
でも写真やイラストを見せて説明するとストンっと理解したりします。
自転車のタイヤに例えられるのですが、
定型発達(普通の子)は目と耳のタイヤが同じぐらいの大きさの自転車にのっています。
発達障害の子は目のタイヤがめっちゃ大きくて、耳のタイヤがすごく小さい自転車にのっている感じだそうです。
↓こんな感じ
このバランスの悪さが日常生活での不安やパニック、お母さんが感じる育てにくさの一因となっているのですね。
※私の画力のなさで、こゆきの目のタイヤよりこはるの目のタイヤが大きくなっていますが、
多分こはるの目のタイヤはもっと小さくて、耳のタイヤは更に小さいです。なんなら2つのタイヤはマルではなく三角形かもしれません。
このイラスト、描いていて「こはるも頑張ってるんやなぁ」とちょっと泣けてきました。
写真やイラストを上手に使って生活をスムーズに
「絵カード」って知っていますか?
子どもに予定をイラストや写真を使って説明するのに用いるカードです。
Amazonとかにも売っていますが、まぁまぁの値段なんですよね。
しかも小学生ぐらいの子に向けたカードが多いです。
幼稚園ぐらいまでなら自分で写真を撮ったり無料のイラストをダウンロードして、我が子専用の絵カードを用意した方が、使い勝手がいいと思います。
絵カードを作るときの注意点
子どもに伝わる絵カードを作ること。
子どもの認知の段階※1によって実物の写真じゃなきゃ伝わらなかったり、イラストでも大丈夫だったりと、まぁ色々です。
※1 「歯みがき」を子どもにさせるとします。
①「歯みがきするよ~」と声をかける
②「歯みがきするよ」と歯磨きをしている子どものイラストを見せる
③「歯みがきするよ」といつも使っている歯ブラシとコップの写真を見せる
④「はみがきするよ」と子どもが使っている歯ブラシとコップを持ってきて見せる
④の実物を見てでしか「今から歯みがきするんだ!」と分からない子もいれば、
②のイラストを見て「今から歯みがきするんや゜∀゜!!ピコーン」ってなる子もいます。
もちろん①の声掛けだけでわかる子もいます。
発達に問題のない子にも絵カードは有効
定型発達の子でも幼稚園~小学校低学年ぐらいまでは、絵カードを使った方が色々とスムーズだったりするそうです。
【活用例】
絵カードのスケジュールボードを作る
朝の支度(洗顔、着替え、朝食、トイレなど)や帰宅後のスケジュール(手洗い、荷物を所定の場所に置く、宿題など)のカードを冷蔵庫などに貼っておき、できたらカードをはずして、所定の箱にいれるようにする。
ちょっとめんどくさいですが、格段に行動がスムーズになります。
最近は幼稚園でも取り入れられているみたいです。
絵カード活用のポイント
見せるだけじゃなくて、言葉で説明してあげることが大事です。
子どもが言葉と絵カードを結びつけられるように、見せながら説明してあげる事が大事です。
言葉をたくさんかけて、耳を鍛えることにもつながります。
特に見通しを立てるのが苦手な子には超有効です。
絵カードで視覚に訴えつつ、口頭で説明してあげることで不安を解消してあげられます。
(=現地でのパニック、ギャン泣きが減ります。保護者のストレスも減です!)
子どもの特性を上手くつかんで、能力を伸ばしてあげましょう!!
最後まで読んでいただき、有難うございました。