前回はサポートブックの子供のキャラクターのページ用に“子どものいいところ”を書き出しました。
今回は“お母さんが困っていること”、“生活リズム”、“子どもへの願い”などを書いていきます。
お母さんが一番困っていること、子どもに伸びてほしいと思っていることを明確にし、情報共有することで、周囲の協力を得ていきましょう!
【ステップ2】
お母さんが困っていること(子どもに直してほしいこと)3つ書き出す
ポイント
いっぱいあるでしょうが、厳選して3つにする。簡潔に、でも状況などは明確に書く
(1)3つ書き出します。ふせん1枚につき1つ書きます。
【例】
・公園などで、知らない人に挨拶をしまくる。返事が返ってくるまで言い続ける。
・おもちゃで機嫌よく遊んでいても、突然怒り出し、おもちゃを投げる
・服を着るのを嫌がり、すぐに脱いでします。
(2)改善していきたい順位をきめます
どれも困っていると思いますが、全てを一気に解決は難しいので順番を決めます。
【例】
①おもちゃで機嫌よく遊んでいても、突然怒り出しおもちゃを投げる
②服を着るのを嫌がり、すぐに脱いでしまう。
③公園などで、知らない人に挨拶をしまくる。返事が返ってくるまで言い続ける。
→【悲報】
一番改善したい項目はだいたい一番なおりにくいんだそうです(*_*)
私の場合は「おもちゃの取り合いなどで自分の意見が通らないとかんしゃくを起こして泣きわめく」でした。
まぁ、確かに改善の仕方がわからんですわ。。。(;´д`)
気長にいきます…!
(3)「子どものいいところ」と同じく、分類分けします。
【社会性グループ】
③公園などで、知らない人に挨拶をしまくる。返事が返ってくるまで言い続ける。
①おもちゃで機嫌よく遊んでいても、突然怒り出し、おもちゃを投げる
【言語、知識グループ】
なし
【運動系グループ】
なし
【その他】
②服を着るのを嫌がり、すぐに脱いでしまう。
上の例でいくとこんな感じですかね。
服を着るのを嫌がるのは、どのグループか分からないので、とりあえず【その他】にしておきます。
グループが偏ってしまいましたね。
あんまりいい例じゃなかったですね(-_-;)
例えば、
「言葉が遅い」などですと【言語、知識グループ】。
「バランスが悪く、平たんな道でもよくこける」なんかは【運動系グループ】ですね。
こんな↓感じでふせんに書いて分類して紙などに貼っていきます。
■余談 上記の例の改善方法
せっかくなので、対処方法の一例をご紹介します。
①おもちゃで機嫌よく遊んでいても、突然怒り出し、おもちゃを投げる
→いつ、どこで、どんな状況で怒りだし、お母さんはどんな対処をし、子どもはどう反応したかを記録する。
ABC分析という手法です。
記録をとると、「突然怒り出していた」と思っていたことが、
→夕方のこの時間帯によく怒っている
→どうやら夕飯の準備でお母さんが忙しく相手をしてくれないから怒っていたみたい
など、理由が見えてきます。
必ずおもちゃを投げた後、お母さんはどうしたか(怒った、おもちゃを隠した、抱きしめた)、
子どもはお母さんの反応を受けてどうなったか(泣いた、もっと怒った、おもちゃを拾った)などを記録しましょう。
②服を着るのを嫌がり、すぐに脱いでしまう。
→触角の問題が絡んでいるので根深いです。
ぴったりした服が好きなのか、ダボダボがいいのか好みを見極めるのが大切です。
言葉がけにも注意しましょう。
「服を脱がない!」ではなく「服を着ようね」と言い、
根気よく「服は着るもの!」と認識してもらいましょう。
③公園などで、知らない人に挨拶をしまくる。返事が返ってくるまで言い続ける。
→「他者巻き込みこだわり」というそうです。こだわりなので根深いらしいです。
挨拶をする「人数」と「回数」を決めるのが一つの方法です。
「おはようは3人まで!」、「ひとりにいうのは2回まで!」など
【ステップ3】
“生活”について書く
保育園を予定している方は特に重要です。
保育園は預ける時間が長いので、保育園側が生活リズムなどについて詳しい情報を求める場合が多いです。
「お昼寝の有無」や「食事、おやつの時間」、「起床、就寝の時間」など、出来るだけ丁寧に書きましょう。
食事時やトイレ、お昼寝などの時の接し方のコツなんかも書いておくと保育に役立ちます。
食事はフォークは上手に使える、コップは取っ手がない方が好き、等。
偏食がすごい人はそれも書いておきましょう。
「袋に入った状態でお母さんがちぎってくれたヤマザキの食パンの白い部分」しか食べない子とかいるそうです。
お母さん大変(´;ω;`)ブワッ
ちなみに上記のような子は、まずはお母さん以外の人からパンをもらえるように慣れさせていったり、一人で食べる練習をしたりします。
とりあえず「お母さん」へのこだわりを薄くしていくそうです。
その際、「パンをお皿に置いてみる」や「パスコのロールパンにしてみる」など、色々一気に改善しようと欲張ると、失敗します。
ひとつずつ気長に改善していきましょう。
【ステップ4】
お母さん、お父さんの子どもにこうなってほしいという「願い」を書く
幼稚園、保育園で子どもに「こうなってほしい」、「こういうことが出来るようになってほしい」、など願いを色々あるでしょうが厳選して3つ書き出しましょう。
園の先生に親の希望を知ってもらうことで、保育の場に活かしてもらいましょう。
※発達障害を持つ子は独自の世界を持っているので、基本的に一人遊びが好きです。「友達をたくさん作る」なんかはちょっと難しいので、ハードルを下げて「お友だちの名前を5人覚える」なんかにするといい感じだと思います。
【ステップ5】
見直しをして完成!
完成したら、一回旦那さんや信頼できる人に目を通してもらいましょう
誤字脱字や、内容がしっかり伝わるかなどをチェックしてもらいます。
個人的には子どもの現状の情報共有の意味でも旦那さんに読んでもらうのがいいと思います。
奥さんがめっちゃ気を付けて子どもに接しているのに旦那さんが一瞬でむちゃくちゃにした、などという話をよく聞きます(;´д`)
うちも「マジかよ(@_@;)」みたいなことがあります。
子育てがお母さんメインですと、どうしてもお父さんは子供の扱いが「ちょっとズレてる」みたいなことになりがちです。
将来的に旦那さんが家族内で孤立しないためにも、今、情報共有をしておくことはすごく意味があると思います。
サポートブック作成の工夫として、「好きなおもちゃ」や「最近の食事」など、必要だと思う情報を写真に撮って貼り付けていたお母さんもいたらしいです。
文字の情報より伝わりやすいですよね^^
我が家もチェキとか買おうか検討中です。(お金が…(;_;))
【追記】
リタリコさんのサポートブックのひな形を使ってサポートブックを作っています。「キャラクター」のページがひな形のままでは弱いなと思ったので、Wordで作ってみました。
これだけ読んでもらえれば、こはるのことがだいたいわかる、という内容になっています。
■4コマ ほめ方
ほめ方は統一した方がいいと言われているんですがね。
ついつい色々言っちゃいますよね。
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